2012年9月10日月曜日

政策秘書 試験対策

◆はじめに
非常に不安だったが、なんとか政策秘書試験に最終合格することができた。
政策秘書試験関連の情報はあまりなかったので、これから受験する方の参考になれば!

◆概要
 参議院もしくは衆議院のウェブサイトで確認できる。年に一回開催されて合格率は5%前後。生涯有効な資格。内容は旧国家公務員一種試験(大卒)の一次試験(教養区分)+専門記述(公共政策)+口述試験(面接)といったもの。

◆一次試験対策
 大学院の友人から誘われたことがきっかけとなり、試験の1カ月前から対策を開始。使用したのは、TACの時事の本、スーパー過去問ゼミ、予備校の数的推理のテキスト、実務教育出版の公共政策論述用の本。

時事⇒勉強開始の初期にTACの時事本を買って、通学時間を使って読破。知らなかった知識を中心に確認し、直前期に再度確認。
読解&資料解釈⇒一日一問、スーパー過去問ゼミの現代文と英語と資料解釈の問題を解いて国1受験時代の勘を取り戻す(本番では古文も一題出題され焦る)
判断・数的推理⇒大学院にあった予備校のテキストを一日一問とく。途中さぼったせいもあり、判断推理の途中で試験当日を迎えることになったが、判断推理の勘や考え方は磨かれ、本番で効果を発揮。(判断推理は面倒くさがらずに表を書いて情報を整理するスキルさえ身につけば、とりこぼしが少なくなると思う。)
自然科学⇒新しいスーパー過去問ゼミの問題集を買ってきて、1週間ほどかけて加工(問題をときながら知らなかった肢を正文に直していく)。
人文・社会科学⇒以前つかったスーパー過去問ゼミの問題集を直前期に1日1冊にあてて復習。

◆記述試験(公共政策)

過去問⇒参議院のサイトで過去問を確認して出題の傾向を分析。重要な時事問題(近年は経済的な問題の出題が多かった)は必ず出題されると思い、TPPや欧州債務危機について授業や雑誌等も活用して自分なりに考える。(本番では欧州債務危機が出題され、直前に受講した大学院の授業の内容が非常に役に立った。)
テキスト実務教育出版の公共政策の論述試験対策用の本を買ってきて、勉強開始の初期に読破。大幅な減点を回避するために重要なポイントを中心に確認する。個別トピックについては自分なりに考えてみた。
その他⇒日本の論点を軽く立ち読み。基本的な日本の課題についての常識や前提知識を確認した。(本番では、個別の課題についての前提知識があると、グラフの読み取りなどの精度もあがり、有利。)

◆口述試験(面接対策)

過去問⇒ブログなどを参考に、志望動機と自分がやりたい政策については聞かれると予想し、自分の考えをまとめると共に、前提となる知識を確認。

◆面接の内容と解答例&反省

①どうして政策秘書試験を受験しようと思ったの?
政治家に近い立場で政策形成に携わることに関心があったから。
②政治家になったとしてやりたいことは?
領土問題を交渉によって解決する。特に竹島。日韓関係は国際関係や経済の観点から非常に重要。
③アジアの人は日本をどう見ている?
中国など、軍国主義だと思っている人が高学歴な学生の中でも多い。ただし、きちんと歴史と向き合って話し合いを続ければ、友情を育むことができる。
④国会をどう改革すべきか?
選挙を減らす。そのために参議院を地方自治体の長がメンバーとなって衆議院解散時のみ立法を担うなど限定的な役割を担うものとする。
※参議院の方に言うべきことではなかったのではと反省。この点についても考えを深めるべき。
※最近、日韓の懸案について、韓国の人々にとってより重要なのは従軍慰安婦の問題だと思うようになった。韓国の人には、一般に従軍慰安婦、強制労働、竹島の問題は全て日本が韓国を植民地化する過程で生じた問題だと認識されている。

⑤その意見は議員歳費とも関連するの?
はい。
⑥短期的に国の決める力を高めるためにどうすべき?
政策についての国民の幅広い支持を創りだすことが必要。そのために、政策専門家や政府の立場からの政府広報をマスメディア向けに強化する。
⑦今もやっているのでは?
サイト等ではやっているが、新聞やテレビなど普段国民が接するマスメディア向けの政府広報への取り組みは十分ではないのではないか。
※もっと相手の目をみて堂々と話せ。世論誘導の懸念点についても配慮すべきだった。

⑧内政面でやってみたい政策は?
年金制度改革。年金基金の収益率は諸外国と比較して低い水準にあるので、ベンチャーへの投資等を行うことで、この点を改善し、持続的な年金制度を構築したい。
⑨リスクが高まるのでは?
短期的にボラティリティは高まっても、長期的には平均収益額が上昇し、リスクをおさえることができる。(短いスパンで見ると損が出る年が発生する確率は高まるが、数十年のスパンで見るとより大きなリターンを得られる確率が高まる。)
※もっと謙虚に分かり易く話せ。自分の思考を整理しておけ。

※以上の内容を本番ではすごく緊張しながら、時に噛みつつ、情熱を持って話した。

◆最後に
一定の政策の専門性の証明となる資格を獲得することができた。
司法試験や国家一種試験や公認会計士試験に合格した友人たちと競うため、
今後とも自分の専門性に磨きをかけていきたい!

※個人的にやった方が良いと思う政策
http://ksi-lucky.blogspot.jp/2016/09/blog-post.html

※英語ロジの世界←大臣等政務の随行で海外で仕事をする際に重要だと思うこと。
https://ksi-lucky.blogspot.com/2018/09/blog-post.html


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